平成29年10月1日ブンゲン(射能山)


■滋賀県の第3の高峰ブンゲン(別名射能山、1259m)を登りました。積雪期にスキー場経由で何度か登ったことがありますが、夏道は初めてです。

■スキー場から往復できますが、民宿若竹荘から尾根伝いに登る道は途中からブナがまじる雑木林となり、自然環境がすばらしいと書かれたガイドブックもあって、そのうち行こうと思っていました。平成22年版の山と渓谷社の分県ガイドでは若竹荘のご主人がこの道を開拓されたと書かれています。

■ところが、最近ではスキー場の駐車場がジムカーナ場となり、車の排気音やタイヤのスキール音が鳴り響き、とても静かに登る環境ではありません。

■それが理由かどうかは分かりませんが、所用や下見を含めてこの夏3回ほど駐車場付近に来ましたが、登山者は今日を含め見ませんでした。

■若竹荘も廃業になり、登山者も少なくなってこの尾根道も廃れるばかりではないかと心配になりました。実際に道がわかりにくい場所がいくつかありました。テープも古いものが多そうでした。

■一方でブンゲンからスキー場トップ付近までの県境の尾根道では笹原が大きく刈り払われ非常に歩き易くなっていました。本年度版の山渓分県ガイドでは「クマザサの中を進む」とあり、藪こぎの写真が載っています。このように大規模な刈り払いができるのはスキー場経営の奥伊吹観光さんでしょうか。ありがとうございます。

■しかし、ジムカーナ場はどうでしょうか。私も学生時代や就職後の北海道在住時には趣味でモータースポーツをかじっており、競技場の少なさには非常に不便を感じていました。しかし、ここの狭い谷間に響き渡る音は騒音でしかありません。山頂手前まで聞こえていました。理解できる部分とできない部分が共存。悩ましい現実です。

■手前の甲津原の落ち着いた山村の風景とは180°違った異質な空間です。初めて来た人は驚くでしょうね。

■分かりづらい場所も多く、地図に注意書きしました。


■無積雪期にジムカーナ場となるスキー場駐車場 10:50


■スキー場へ向かう渡り廊下(アルカンデという人用ベルトコンベア)の下をくぐると右手に若竹荘


■若竹荘の前の丘に登り口があるのですが、ススキに隠れてわかりにくい。


■写真真ん中のへこんだ部分を目指すと登山道らしくなる。


■道をふさぐ倒木


■沢を渡ります。大長谷。


■所々赤いペンキが塗られた岩がありますが、登山道とは関係なさそうです。


■沢をまたいだところから始まる尾根に取り付く。


■道が不明瞭な尾根を行きます。





■藪で隠れた尾根道


■所々道らしい部分も。


■ブナも目立ち始めます。


■ブナの下には笹原。シカの影響は少ないかも。














■まもなく頂上というところで笹がますます濃く道が分からない。よく見ると赤テープがあるのが分かりました。


■立っていると笹が顔に当たり痛いので、ほとんど四つん這いになっています。クマのすみかでもあり、少々周りが気になります。





■この藪を越えると頂上でした。


■とても登山道があるようには見えません。写真の真ん中辺りから這い出てきました。


■ところが頂上はすっかり刈り払われています。 12:25


■伊吹山は雲の中


■池田山方向


■貝月山


■スキー場方向へ尾根を行きますが、先ほどとは打って変わって綺麗に刈り払われた広い道となりました。


■小ピークを越えていきます。


■琵琶湖も見えました。





■振り返ると遠くに国見岳スキー場


■ブナと刈り払われた道








■奥伊吹スキー場トップに出ました。


■駐車場も見えます。


■そのまま廃止された旧ゲレンデ方向へ。


■ここから旧ゲレンデに向かって降ります。一面ススキですが目印があってそれに従って下りて行きます。














■旧ゲレンデ





■降りる先には大きく裾を広げた金糞山


■ほとんど崩壊している旧ゲレンデからの細い連絡通路





■通路を降りると現ゲレンデの一部の品又峠


■峠の近くにある展望台に上ってみるとやたらと怖い。


■曇りがちでないとたぶん良い景色のはず。


■たぶん日本一怖い展望台


■後はゲレンデを降りるだけ。








■テレマークを始めた頃、シーズン券を買ってよく練習しにきました。





■姉川の源流








■頂上近くまでスキール音やエンジン音が聞こえていました。


ページ先頭へ 前へ 次へ ページ末尾へ