西遊歩道再生実験区
注)この実験区では単純に鹿の食害を防いで、自然の遷移に任せてどうなるかの実験ではなく、シモツケソウ以外の植物を完全に近く抜き取り、単相化されました。このことについて、異論があることを最近の「伊吹山ネイチャーネットワーク」様のHPで知りました。保護の仕方については、議論が必要です(令和元年6月注記)



三合目ユウスゲ保護区

協力金が足りません!!

伊吹山入山協力金に対する疑問の声の例


■特定の生物の過度の増殖により、そのままではある生物の地域個体群、希少種、固有種の絶滅あるいは減少をもたらす事例がみられるように、多様性を失う可能性が高く、伊吹山や琵琶湖をはじめとする私の住む滋賀県でも生物相の貧弱化が進んでいます。一度絶滅したこれらは二度と戻ることはありません。

■そこで、対症療法ではありますが、増殖しすぎた鹿や外来生物の防除が行われています。

■これら防除には多額の資金や労力が必要ですが、労力の方は日々の生活を抱えた一般人にはなかなか提供しにくいものです。しかし、伊吹山や山門水源の森で取り組まれているボランティアや地元の方々の労力に報いる方法として、協力金の徴収の取り組みは、資金面で協力できるありがたいローカルルールだと、一人の「山を愛する者」として思い、このページでも協力をお願いしています。

■「人間が手を付けず自然の状態に任せるのが本来の自然」との考えがある一方、「多様性を失いつつある自然を人間の手によって再生させることが、自然を守る一つの方法である」との大きく二つの考えがあると思います。私は後者の考えです。

協力金(300円)に反対される方もいらっしゃると思いますが、あくまで協力金ですので、協力しなければ良いと思います。万一強制されれば(言いにくいですが)法的根拠を問えばよいのです。ただし、協力金を徴収している伊吹山自然再生協議会は公的機関ですので強制されることはありません。

■ここでは両論併記という観点から、協力金への抵抗感を感じておられるという記事がネットででてきましたので、ご紹介させていただきます。「自然に任せよ」と主張されているわけではありませんが、協力金に対する疑問の声としてご紹介します。公益に携わる団体様のページです。

■公益財団法人滋賀県文化振興事業団様のページ中、「湖国と文化 編集長エッセイ-編集長 月記-」「抵抗を感じる伊吹山「入山料」導入」という記事です。伊吹山自然再生協議会が協力金徴収の試行的実施を発表された後の記事です。

■そのキーセンテンスを列挙します。本来のニュアンスは本文を検索により参照されることを希望します。協力金の是非について皆様が判断される材料としていただければ幸いです。
 平成28年9月あつげんまーち




以下 該当の記事のキーセンテンス

■寝耳に水の「伊吹山入山料」

■山を愛する一人として見過ごせない事柄

■年に1回は伊吹山に登山している者として、ひとこと、意見を述べるのは義務だと感じた。

■尾瀬沼では・・(略)・・・山小屋が猛反対したことが大きく、現実には至らなかったのです。

■(天生県立自然公園の徴収ケースに関し)こうした「公園」のケースを、自然の山に当てはめるのはいかがなものか、というのが第一の疑問です。 (あつげん注:私も行ったことがありますが天生も湿原&自然の山でした。)

■(ドライブウェイや採石場で寸断され)現在登山道は米原市上野からの登山道(県道)1本になってしまいました。そこに登山者が登るのは当たり前です。こうした山岳環境を考えずに、登山ブームの結果、道が荒れたというのは、どうでしょうか。

■再生協議会は・・(略)・・「入山料」をとるために運営されてきたような感じを受けます。

■実態は、「受益者負担の名目で、取りやすいところ(登山者や観光客)から取る」という安易な姿勢だと思います。そんなことより、再生協議会にはもっとするべきことがあると思います。

■(登山口近くには)「駐車料500円」といった看板が立ち、住民の目が光っていて、少しの間も車を停める場所はありません。また、スキー場はなくなってしまったのにスキー民宿ばかりの印象で、町としての魅力も感じられません。

■山や植物群落が荒れたから、金をとるというのは短絡過ぎます。

■再生協議会には、「いかに金をとるか」ではなく、「いかに伊吹山の(潜在的な)魅力や価値を発掘、再生するか」を考えてほしいものです。