令和元年9月


29日(日) 高賀三山のうち今淵ヶ岳
■昨日の天気予報では雨模様だったのに、今朝確認したら傘マークが消えていました。山行は諦めていたから朝ゆっくりしすぎてしまいました。

■簡単に登れそうな山として岐阜県の高賀三山のうち、標準コースタイムで2時間55分で往復できる今淵ヶ岳(1048m)を選んで登りました。(高賀山はこちら

■山と渓谷社のガイドブックでは、瀧神社からさらに林道を車で少し入った所に駐車スペースがあるとのことだったのに、ほとんど廃道状態で、草だらけ、倒木ありの状態で、とても車で入ることができません。仕方がなく林道入り口のスペースに車を駐めて歩きました。

■そして、赤テープや小さな標識に従って登っていったのですが、T字路があって左折すると尾根に出そうなちゃんとした道があって、何の迷いもなくそちらに向かいました。本当は左折せずやや下り気味にまっすぐ進むのが正しかったのですが。

■左折して少し登ると、鉄塔のために高木が伐採されたススキの野原を左に見ながら気持ちよく登っていたのですが、尾根に設置された鉄塔に出ると赤テープがほとんど見当たりません。それでも尾根方向に植林の中を行くと踏み跡と、ごくまれに赤テープがあり、おかしいなと思いながらも登っていくと、とうとう踏み跡もなくなってしまいました。もう引き返すしかありません。

■分岐まで戻り、左折して本来の道に戻りました。予定より1時間10分くらいロスしていましたので、急ぎ気味に登り、頂上へ着きました。周りが木に囲まれているため、展望は全くありません。早々に、駆け足気味で下りました。

■結局ロスがあって、休憩もほとんど取らずで、全体で3時間30分かかりました(全行程道迷い含めて約7.5km)。今日も誰にも会わず寂しい山行。一人でドタバタしていただけでした。

■今回は、GPSにルートをインプットしていなかったのと、鉄塔のしっかりした巡視路を登山道と間違えたのが敗因でした。おかしいと思ったら致命傷とならないうちに引き返すのが鉄則です。低山といえども要注意。

■登山する前に瀧神社にお参りしました。瀧神社の縁起によると、千年ほど前に、この一帯で妖怪のような魔物が2回も現れ、朝廷から命を受けた藤原高光という人物に2回とも退治させたとのこと。その後、妖怪が三度出ないように神社を6社建立し、そのうちの一つが高賀神社であり瀧神社であるとのこと。



28日(土) 多賀町で思わぬ出会い
■前回の高室山から下山したあと、車に踏んづけられた子猫が気になって、様子を見に行きましたが、前回子猫含めて3匹の猫がいましたが、残念ながら今日は猫の姿は見えず、安否はわかりませんでした。

■その後、十二相神社の手前の十兵衛屋敷跡を訪れてから、高室山登山口手前の小さな峠を越えようとすると、その峠周辺をタブレットのカメラで撮影されている女性に声をかけていただきました。その女性、地元の方だそうですがびっくりするほど、地元の歴史に詳しい方で、楽しくお話していただきました。15分くらいはおしゃべりさせていただいたでしょうか。とても勉強になりましたというか、覚えきれないくらいの情報量でした。得した気分でした。

■曰く、
・この峠は実は山城の虎口であったことが最近わかった。
・十兵衛屋敷の十兵衛は、明智十兵衛光秀のことで、この地に滞在したことがあるけれど、謀反人であるから、十兵衛との縁を文書にするとどんな災いがあるかわからないので、文字でなく口伝の形で伝えられてきた。
・自分の祖先は多賀大社の「坊人」であった。坊人は、お嫁さんを甲賀二十一家、つまり忍者の家系から迎え入れていた。多賀大社信仰を全国に広めるために、その土地の大名に貢ぎ物をする傍ら、その地の情報を得ていた(スパイ?)
・江戸時代?にお伊勢参りと多賀大社参りに使う道として今のR306のある峠道が利用されて、大君ヶ畑(おじがはた)には宿場があった。
・ここから1つ北の五僧の峠は、関ヶ原の合戦で、徳川の陣を中央突破した島津家が敗走する際に使った峠。
・十二相神社の今の御祭神は、佐々木氏の氏神の少名毘古那神だけれど、元々は神代の十二柱だった。
などなど・・・
とても覚えきれない。聞き間違えもあるかもしれないです。

■そして思い切って、かつてから疑問に思っていた、伊邪那岐神が鎮座されたとされる神社に、淡路の伊弉諾神宮とこの地の多賀大社があるけれど、どちらが正しいのか、と今考えると恐れ多い質問をしました。その答えが、伊邪那岐神話が縄文時代に渡来人の侵攻の形を変えたものと考えれば、淡路島に上陸したものの、そこでは統治できないので、最終的にこちらの多賀に来たと。つまりどちらも本当であると。

■さらに、多賀大社の御神木がある杉坂峠には、今でこそ植林されて見晴らしは良くないけれど、ここからは、交通の要所である琵琶湖やその手前の街道が見渡せる場所であり、統治するならこの場所だと。なるほど、そういう考え方もあるのですね。

■まるで、歴史家の講座を聴いているようでしたが、ご本人は、教育者でもなく材木屋だとのこと。もう、びっくりです。

■その後の余韻で、多賀町の小さな博物館に立ち寄ったり、多賀大社を参拝してしまいました。山や里山を歩いていると、思いがけず良い拾いものをすることがあります。子猫には会えなかったけれど、良い出会いをありがとうございました。

■以前も富士写ヶ岳でマタタビ酒の作り方を教えていただいた女性や、今年の白出沢から奥穂高岳の日帰り登山を決心させてくれた空木岳で出合った女性などと同じように、今回も山や里山での良い思い出の一つとなりました。また、お会いできますよう。今度はもっとじっくり聞いてみたい。



23日(月) 360°の展望 鈴鹿山脈高室山
■久しぶりに比較的手軽に登れる高室山(818m)へ。R306の佐目トンネル手前の駐車場から反時計回りに南後谷経由で周回。最初は急登でしたが、標高差600m程度ですので1時間30分で頂上までいけました。

頂上からは360°の展望でしたが、今日は雨交じりの曇り空で、やや残念。台風一過の秋晴れを期待したのですが、台風が南からの暖かくて湿った空気を運んできたようです。

■今回の行程で、笹藪は全くなく、かつて道だかわからないような踏み跡を藪漕ぎしながら頂上にたどり着いた記憶があるのですが、林床にあるのはシダと綿毛を付ける花ばかり。増えすぎた鹿が食べない植物が生き残って、さら蔓延っています。頂上からは、かつて笹やススキの原だった霊仙の通称「近江展望台」直下の斜面が無残な姿を見せていました。

■帰りは林道をしばらく歩いて、南後谷に下りて、佐目に戻りました。佐目の集落に入って狭い路地に小さな猫がじっと座り込んでいました。こちらを見ながら動こうとしません。具合が悪い感じでもないので、通り過ぎました。ところが、その後嘘のような悲劇が・・・

■猫と10mほど離れてから、軽自動車とすれ違い嫌な予感がして振り向くと、猫の横を前輪が通り過ぎても猫は逃げません。そして後輪に・・・・

■多分前足かどこかを轢かれて、ギャンと叫びながら、近くの大人の猫の側まで飛び退きました。なんで逃げないの? 何で猫に気づかずにそのまま進むの?

■離れて見ていると、完全に轢かれそうに見えたけど、飛び退いたところをみると致命傷ではなかったようで、飛び退いて大人の猫の近くまで走ったところを見ると軽傷だったのかもしれません。

■しかし、めったにないことが何で起こるのかびっくりというか、猫もついていないというか。その車は、ほんとに気が付いていないのかそのまま去っていきました。

■最後に少しこのコースの注意点を。頂上に出るまでは良いのですが、頂上から下りるとき、どこから登ってきたかわかりづらく注意が必要です。今回も間違えて登り返しました。また、高室林道から南後谷へ下りる途中、送電線に沿って開けた場所を下りてからのT字路で標識がシダで隠れており、T字路を右に間違えて引き返しました(本当は左へ曲がる)。標識の周りのシダは刈っておきました。さらにその下りも、一部道が不明瞭な場所がありました。

■今日は山の中では誰にも会わず、時々雨が降る寂しい山行。


22日(日) 雨の椿大神社
■台風が近づいており、今日は曇りのち雨。今回は日本海を進むようで、10日頃の上陸で大きな被害があってまだ復旧途上の千葉県にこれ以上のダメージがないことをお祈り申し上げます。電力をはじめ復旧のために日夜頑張っておられる方々がたくさんおられることに、思いを馳せたいと思います。

■今日、久しぶりに伊勢国一宮「椿大神社(つばきおおかみやしろ)」を参拝してきました。雨の中、三連休の中日でありながら、人の少ないお社で、静かにお祈りしてきました。

■途中、多賀大社のお膝元、多賀蕎麦で少しは名の知れた多賀町でソバの花が咲いていましたので写真に収めてきました。


15日(日) しんどかった笠ヶ岳(笠新道往復)
■まるで、ひでり神に取り付かれたよう。といっても、自分の単純な失敗が原因なのですが。

■前から気になっていた北アルプス笠ヶ岳に登りました。山の日に奥穂高に登り、その秀逸な姿を眺めるうち、次はと決めていました。

■しかし、単純なミスで、ザックに入れたと思った1.5リットルの飲料水(ペットボトル×3)を、ザックに付けていたものと取り替えようとすると・・・ない。車に置き忘れた。今日のザックが軽く感じたのはそのせいだったか(この時点で気づかないのが情けない)。しかし、杓子平まで来てしまった。水場はないし引き返そうかと悩みましたが、笠ヶ岳山荘まで頑張ろうと。・・・やはり足に来ましたね。主稜線のアップダウンを繰り返すうちに抜戸岩手前で右太ももが痙攣。しばらく一人でもだえ苦しんだ後、なんとか収まり(を2回繰り返す)、だましだまし、山荘まで行き着きました。山荘で買った500円のキリンレモンのおいしかったこと。その後、山荘から頂上までは問題なく登れました。

■結局、指導センターから頂上まで6時間47分。下りの急坂もしんどくて、指導センターから往復12時間半かかりました。いままで、登った山の中では一番しんどかった。3000メートルない山だから油断もあった。行動不能で救助されてたらしゃれにならなかった。水は大事です。

■ちょっと苦しみましたが風景はすごかったです。


14日(土) 伊吹山ドライブウェイでイヌワシに遭遇
■2週間休みなしで働いた疲れが出て、10時頃まで起きれず。気晴らしにドライブウェイで伊吹山へ。

■もうすぐ駐車場というところで、何やら大きなワシが悠々と上空10m位を飛んでいる。ちょうど駐車スペース横だったので、慌てて車を駐め、シャッターを切りました。ブレブレの写真ですが、なんとかそれらしい姿を捉えることができました。その後、伊吹山頂上近くでも姿が見えました。

■一方で、花の方はというと、移り変わりは早いもので、サラシナショウマも終盤でした。


9日(土) 奥琵琶パークウェイ
■高島市での仕事の帰りに久しぶりにパークウェイを車で走りました。琵琶湖を眺めるには抜群の場所です。ここから見る伊吹山は少し痛々しい。


1日(日) 岐阜県立博物館
■久々に岐阜県の百年公園の中にある岐阜県立博物館に行きました。琵琶湖博物館に比べるとこじんまりとしていますが、恐竜や三葉虫など化石生物や岐阜県の動植物がたくさん展示されており、それなりに楽しめます。

■今日は企画展示で「幕末美濃の剣豪と名刀」が開催されており、新選組局長近藤勇を処刑した横倉喜三次(きそうじ)や新選組島田魁など美濃の剣豪が取り上げられていました。9月8日まで、あと一週間です。(ここと、人文展示は撮影禁止)

■また、マイミュージアムギャラリーでは、模型の鉄道展が開催されており、多くの親子連れの方々で一杯でした。この場所でこんなに人が多かったのは初めて見ました。

■その後、百年公園の約半分の自然観察路を散策しました。一部本格的なトレイルもあって、簡単に森林浴が楽しめる場所です。高低差はほんのちょっと。


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