緊急報告H30第2弾! 中央エリアへのシカ侵入  平成30年7月16日


■一昨日からの風邪による喉の痛みが治まったのでドライブウェイで伊吹山に行ったところ、中央遊歩道エリアでもシカを2頭確認しました。春からいた東エリアから入ったのか、それとも別のルートから新たに侵入したのか。

■かつて、シモツケソウが咲き誇った頂上周辺にもシカに荒らされた跡があり、これではシモツケソウの復活は望めません。

■気になったのは、シカ防護柵のAF規格柵(参考:山門水源の森シンポジウム)の特徴として、下部の網をさらに30cmほど外側に余分に地面に敷く(垂らす)ことによって、シカの角による持ち上げの影響を軽減し、シカにあきらめさせ「絶対に侵入できない」と認識させることが重要と山門水源の森シンポジウムで教わりましたが(京大高柳敦先生)、伊吹山では、下部を敷くのではなく、まくり上げてあること。これでいいのでしょうか。確かに下部の補強にはなりますが。

■柵を張り巡らせるのは大変な作業で、メンテナンスも大変ですので、私も正面登山道からでなくても必ず協力金を納めている、サポーターの一人のつもりでいますが、状況が訪れるたび悪い方向へ向かっており、残念でたまりません。

■駐車場から見上げる。柵の右側が中央遊歩道エリア。左が東遊歩道エリア。中央だと頂上のかつてのシモツケソウ群落の場所まで行けてしまう


■拡大してみると左の手前のシカが網をかじっているようにも見える。ここまでいくと捕獲も必要じゃないのか。


■よく見ると中央エリアに2頭いる。


■東エリア内のさらに東側(左側)にもう1頭。


■シカの好きなオオバギボウシ。崖状のところにかろうじて咲いている。


■西遊歩道からぐるっと回って東遊歩道エリアに入り、その下部から見た3頭。さらに左に1頭が灌木帯の中に入っていった。最初に見たシカと同じかどうかわからないが、簡単にシカが見つかるのが今の伊吹山の現状。


■頂上の山小屋付近(中央エリア)。明らかに荒らされている


■足跡


去年より酷いんじゃないかな。


■かつて一面のシモツケソウが咲き誇った場所なのに荒らされている。ここにも絶対に入らせないように何とかしてほしい


■AF柵の中と外。ともに足跡だらけ。東エリア。


■AF柵の下部がまくり上げて結束バンドで固定されている。シンポでは外側に30cmほど地面に敷く(垂らす)と教えてもらったが。


■下部が噛み切られている状態。


出入り自由じゃないですか。古い鳥居のあるところ。


■繰り返します。下部をまくり上げるのじゃなく外側に垂らすんじゃなかったの? どっちが正解?


■数少ないニッコウキスゲが咲いていた東エリアの中のさらに網に囲われた保護区。これだけ垂れてたら入り放題じゃないですか。


■勝手に補修。


■東エリア下部。柵の下が持ち上げられて通々状態。やっぱり下部は外側に垂らしておいた方がよいのでは? 垂らしておいた方が持ち上げようとしても角が引っかかって鬱陶しくてシカもいやだと思うのだけど。


■東エリア内の獣道


■東エリア出口付近。前回破れていたところは結束バンドで補修されていた。

■伊吹山を愛する一人としてできることは、協力金を支払うことと、実際に対策をしていただく伊吹山自然再生協議会に期待すること。どうか、堂々巡りで大変だと思いますが、対策をよろしくお願いします。



■最後にさらに驚いたこととして、ドライブウェイ途中の休憩所に2頭の親子のシカがいて、人をほとんど恐れなかったこと。なんでこうなった。奈良公園じゃあるまいし。


■少しやせているようにも見える。


■人目を気にせず葉を食む。1m手前まで近づいても逃げない。


■大雨の後、ここ数日の暑さといい、近頃なにかが変・・・

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