平成30年6月2日伊吹山 シカ4頭とイブキガラシの台頭


■前回東遊歩道エリアで3頭のシカを確認しましたが、やはり3頭ではありませんでした。1頭追加です。隠れ場所としてのオオイタヤメイゲツ林など灌木帯が曲者です。まだまだ潜んでいそうで不安です。さらに、アナグマ(ムジナ)も人目を気にせずエサを探していました。

シカの影響については、8合目くらいまでの斜面一面でイブキガラシの大群落ができていることでも分かります。イブキガラシはシカの忌避植物です。その他の植物がシカに食べられて、そのあとにイブキガラシがどんどん入り込んで、数年のうちにこのような状況になってしまったと考えられます。

■イブキガラシは菜の花のようにも見え、「きれい」という声も聞こえてきました。しかし、上位の捕食者が異常に増え、生態系を構成する種類の単純化が進んでしまった例といえます。

■シカ防護柵を境に、その内外で、シカが自由に行き来できる外側でイブキガラシが多く、内側で少ないことからもシカの影響といって間違いないでしょう。

■その他、9合目までの登山道で、正規の登山道をショートカットする道がいくつかできていました。踏み固められて、正直登山道に見えてしまいます。伊吹山ではショートカットする道は基本的にありません。コーナー手前で二股に分かれていたら、短くて急な方は登山道ではありません。見た目登山道そのもので無理はないのですが、ご注意いただけたら幸いです。

■シカを完全にシャットアウトできている(多分)西遊歩道エリアでは、グンナイフウロがたくさん咲いていました。これを見ると安心します。伊吹山の植生が特徴的であることの一つの象徴ですから。

■最近できたビジターズセンター。ここで協力金300円を支払う。08:29


■午前中だけの開館のようです。





■登山口のユキノシタ





■タツナミソウ?


■カンボク


■三合目





■アヤメ


■こちらでも登る人(技術者)


■オドリコソウ


■キバナハタザオ


■五合目


■イブキシモツケ





■九合目


■日本武尊像 10:32


■広い頂上台地


■奥美濃方向





■破れている!


■たぶんシカが噛んだ痕





■くさび形に張られたAF柵。その頂点に扉のようなもの。ここに侵入したシカを追い込んで外に出す作戦か?


■ヒメレンゲ


■クサタチバナ





■侵入した3頭


■さらに1頭


■ウスバシロチョウ


■足跡


■ウツギ?


■西遊歩道のグンナイフウロ


■ヒヨクソウ





■あまり人を気にしないでさえずるホオジロ





■スミレの仲間


■西遊歩道からの湖北。手前の柵はシモツケソウ保護実験区。


■こちらでも


■頂上で見かけた動物


■タヌキ?


■アナグマでした。


■夏らしい風景


■下山開始


偽登山道を降りる登山者と手前はイブキガラシ。獣道や雨水の通り道などで登山道に見えてしまい、登山者が勘違いして通ることでさらに道らしくなる。正面登山道にショートカットする道はない。


■イブキガラシだらけになったきれいだけれども異様な光景。イブキガラシが枯れると一面が茶色になりさらに異様になる。シカの忌避植物にとってはシカが増えた今が繁殖のチャンス


■三合目林内の育ったヤブレガサ。生え始めはヤブレガサそのもの。


■オカタツナミソウ


■ここからは間近に採石場が見える。


■ホタルカズラ


■タツナミソウ


■廃墟となった高原ホテル裏を通る。





■ここはパラグライダーの発着場


■ニワセキショウ


■一合目の練習場(スクール:「ブルースカイ」)


■アサギマダラ。うまく撮れない。





■林道経由で下山。キュロロロ・・・鳴く鳥


■アカショウビン


■下山 15:37





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